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執筆者の写真馬場 慎一郎

地域スポーツ、地域サッカーの発展のため、必要なのは概念の整理です。



もう長年この問題に取り組んできました。環境はずいぶんとよくなりましたが、未だに概念が人間で正しく理解されていない実態があります。発信でき、期待され、応援される存在になれれば、サッカーでお金をもらう、もしくは人よりも優れた待遇でサッカーができるかも知れません。


ですが、サッカーに参加し、楽しみ、お互いで応援し合っている段階では、サッカーは人間に、提供されるサービスの1つでしかないのです。そして、そのサービスを受益するには、対価は当然に発生するということです。


このように思考を深く、考えられるようにならなければ、この部分は特に理解が進みません。


残念ながらそういう意味では、この30年間、人間側の発展が遅れていると言わざるを得ないのだと感じます。


日本は、思考が浅く、感覚的に判断することを是とする大衆理論が横行していますね。感覚で表現するなら、世の中のアーティストがどれだけ思考が深く、考え抜いているか知らなければならないのです。そして、深い思考の結果が、浅はかで粗雑かつ横暴な大衆理論に負けることは、なんとかして避けなければ、人は、いつまでも発展、進化できないでしょう。

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